脂質異常症②「ぶりと豆腐の和風煮」
脂質異常症を改善するための食事ポイント
脂質異常症と指摘された場合、改善のために大切なのは、特別な食事を短期間だけ頑張ることではなく、日々の食習慣を無理なく続けられる形に整えることです。ここでは、脂質異常症の改善につながる具体的な食事のポイントを4つ紹介します。
①毎日の食事のバランス
まず意識したいのは、毎日の食事のバランスです。主食・主菜・副菜をそろえることで、脂質や糖質のとり過ぎを防ぐことができます。主菜は肉だけに偏らず、魚や大豆製品を取り入れ、副菜では野菜、きのこ、海藻類を意識して増やしましょう。これらに含まれる食物繊維は、コレステロールの吸収を抑える働きがあります。
②主菜の選び方
脂身の多い肉料理が続くと、LDLコレステロールが上がりやすくなります。青魚(いわし、さば、あじなど)や、豆腐・納豆といった大豆製品を取り入れることで、脂質の質を改善することができます。魚料理は週に2〜3回を目安にするのがおすすめです。
③調理法にも工夫が必要
揚げ物や油を多く使う料理が多い場合は、焼く・煮る・蒸すなど、油を使い過ぎない調理法を選びましょう。同じ食材でも、調理法を変えるだけで脂質の摂取量を抑えることができます。
④間食や飲み物にも注意が必要
中性脂肪が高い方は、間食や飲み物にも注意が必要です。甘いお菓子や清涼飲料水、アルコールのとり過ぎは、中性脂肪を上げる原因になります。飲み物はお茶や水を基本にし、間食は量と頻度を決めることが大切です。
今日のおすすめメニュー♪
本日のレシピで使用するぶりは、青魚の一種で、EPAやDHAといった良質な脂質を含んでいます。これらはLDLコレステロールや中性脂肪を下げる働きがあり、脂質異常症対策に役立ちます。一方で、食べ過ぎると脂質量が多くなりやすいため、調理法や組み合わせが重要になります。そこで豆腐などの大豆製品を一緒に取り入れることで、植物性たんぱく質を補いながら、魚の量を無理なく調整することができます。また、玉ねぎの自然な甘みを生かすことで砂糖を控えめにし、生姜を多めに使うことで後味が軽く、満足感のある仕上がりになります。魚と大豆製品を組み合わせた主菜は、肉料理に偏りがちな食事の置き換えとして取り入れやすく、脂質異常症の改善を意識した食事習慣づくりに役立ちます。
脂質異常症の改善は、一度に完璧を目指す必要はありません。魚料理を増やす、野菜を1品追加するなど、無理なく続けられることから始めることが大切です。日々の小さな積み重ねが健康的な食習慣につながり、将来の健康維持・改善に役立ちます。
ぶりと豆腐の和風煮 レシピ
★今回注目したい栄養価★脂質約15.7g(1人分あたり)
【材料】
・ぶり切り身…2切れ(約160g)
・生姜…1片(約10g)
・玉ねぎ…1/2個(約100g)
・にんじん…1/8本(約20g)
・長ネギ…1/6本(約15g)
・木綿豆腐…1/2丁(約150g)
・水…120ml
・顆粒だし…小さじ1/2
・しょうゆ…大さじ1
・みりん…小さじ2
・砂糖…小さじ1/2
※注 個数や本数等は目安です。
【作り方】
- 1.ぶりは熱湯をさっとかけ、臭みと余分な脂を落とす。
生姜→すりおろす
玉ねぎ→櫛形 木綿豆腐→一口大
長ネギ→斜め切り にんじん→短冊切り - 2.鍋に水、顆粒だし、しょうゆ、みりん、砂糖、生姜を入れて火にかけ、沸いたら玉ねぎ、にんじん、長ネギを加える。
- 3.野菜がしんなりしたらぶりを加え、落とし蓋をして弱めの中火で7〜8分煮る。
- 4.最後に木綿豆腐を加え、温まったら完成。
【出典】
1.厚生労働省 e-ヘルスネット「脂質異常症」「EPA・DHA」
2.一般社団法人 日本動脈硬化学会『動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版』
3.厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2025年版)』
4.農林水産省「実践食育ナビ」
5.文部科学省『日本食品標準成分表(八訂)増補2023年』












