過多月経──出血量が多いときに考えられること
主な症状
「過多月経」とは、月経の出血量が通常よりも多い状態をいいます。具体的には、以下のような場合に疑われます。
- ナプキンやタンポンを1〜2時間で交換しなければならない
- レバー状の大きな血の塊が出る
- 出血が7日以上続く
- 出血量の多さで日常生活に支障がある
出血が多いために貧血を伴い、疲れやすい・息切れ・動悸・めまいといった症状が現れることもあります。
原因
過多月経の原因はさまざまです。
- 子宮の病気:子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープなど
- ホルモンバランスの乱れ:排卵がうまく起こらないと子宮内膜が過剰に厚くなり、大量に出血することがある
- 血液凝固異常:血液が固まりにくい体質や病気が関係することもある
- 医薬品の影響:抗凝固薬などの服用
一方で、明らかな原因が見つからない場合もあります。
今できる対処法・予防法
過多月経そのものを自分で止めることは難しいですが、貧血対策が大切です。
- 鉄分を含む食事(赤身の肉、魚、ほうれん草、大豆製品など)を心がける
- ビタミンCと一緒に摂取すると鉄の吸収が高まる
- サプリメントを活用するのも有効
また、出血量が多いと感じたら、基礎体温や月経の記録をつけて
受診時に伝えると診断の助けになります。
受診の目安
次のような場合は、婦人科を受診しましょう。
- 出血量が多く、生活に支障がある
- 貧血症状(立ちくらみ、動悸、倦怠感)がある
- 月経が1週間以上続く
- 短期間でナプキンを何度も交換しなければならない
特に貧血が進むと、仕事や家事に大きく影響するだけでなく、
心臓や全身の健康にも負担をかけることがあります。
検査方法・治療法
医療機関では、問診・内診・超音波検査・血液検査(貧血やホルモン値の確認)などを行います。
治療は原因に応じて行われます。
- 薬物療法:ホルモン療法(低用量ピル、黄体ホルモン製剤)、止血薬、鉄剤など
- 手術療法:子宮筋腫やポリープが原因なら摘出手術
重症例では子宮内膜アブレーションや子宮摘出が検討される - 漢方薬:体質や症状に応じて処方されることもある
まとめ・アドバイス
「出血が多いけど体質だから」と放置されがちですが、過多月経は治療できる場合が多く、
放置すると重度の貧血につながります。
仕事や家庭で忙しい女性こそ、症状を軽視せず、受診して原因を調べることが大切です。
名古屋市内には婦人科を設けている医療機関が多く、
オンライン診療を取り入れているところもあります。
毎月のつらさを我慢せず、「いつもと違うかも」と思ったら早めに相談してください。
監修者
武藤 奈月 先生
武藤クリニック





