卵巣がん──沈黙のがんと呼ばれる理由
どんな病気か
卵巣がんは、卵巣に発生する悪性腫瘍で、婦人科がんの中でも死亡率が高いがんのひとつです。
「沈黙のがん」と呼ばれるのは、初期にはほとんど症状がなく、進行してから見つかることが多いためです。
日本では40代以降の女性に多く見られますが、若い世代にも発症することがあります。
主な原因
卵巣がんのはっきりとした原因は分かっていませんが、以下の要因が関与すると考えられています。
- 家族歴(母・姉妹に卵巣がんや乳がんがある場合)
- 遺伝性要因(BRCA1/BRCA2遺伝子変異など)
- 排卵回数が多いこと(未妊婦や晩産)
- ホルモン環境の影響
- 食生活や肥満
今できる対処法・予防法
- 定期的な婦人科健診を受ける
- 不正出血や下腹部の違和感を放置しない
- 家族に卵巣がんや乳がんの既往がある場合は遺伝カウンセリングを検討
- 適正体重の維持とバランスの良い食事
受診の目安
卵巣がんは初期症状が乏しいですが、以下の症状が続く場合は注意が必要です。
- 下腹部の張りや膨満感
- 腹部のしこり
- 体重減少や食欲不振
- 頻尿や便秘(腫瘍による圧迫)
- 月経異常
検査方法・治療法
- 経膣超音波検査:卵巣の腫れやしこりを確認
- 腫瘍マーカー(CA125など):血液検査でがんの可能性を調べる
- CT/MRI:進行度や転移の確認
- 手術:診断と治療を兼ねて行われることが多い
治療は、手術で卵巣・子宮・周囲組織を切除し、必要に応じて化学療法を行います。最近では分子標的薬やPARP阻害薬など新しい治療も使われています。
まとめ・アドバイス
卵巣がんは早期発見が難しいがんですが、定期検診や家族歴の確認によってリスクを減らすことができます。
名古屋市内の婦人科やがん専門病院では、卵巣がんの検査・治療に対応しています。
「下腹部が張る」「お腹にしこりを感じる」など小さなサインを見逃さず、気になる症状があれば早めに受診しましょう。
監修者
武藤 奈月 先生
武藤クリニック





