切迫早産──赤ちゃんを守るために知っておきたいサイン
どんな状態か
切迫早産とは、妊娠22週から37週未満で、早産になりかけている状態を指します。
子宮収縮(張り)や出血、子宮頸管の短縮などがみられ、このまま放置すると早産につながる可能性があります。
日本では早産は全妊娠の約5〜6%に起こるとされており、切迫早産はその前段階として非常に重要な診断です。
主な原因
- 多胎妊娠
- 羊水過多
- 子宮頸管無力症
- 子宮筋腫や子宮形態異常
- 感染症(膣炎・絨毛膜羊膜炎など)
- 母体の全身疾患(高血圧、糖尿病など)
- 喫煙や過度のストレス
主な症状
- お腹の張りや腹部の違和感(規則的に続く)
- 下腹部痛や腰痛
- 少量の性器出血
- おりものの増加(水っぽい・血が混じる)
- 胎動の変化
今できる対処法・予防法
切迫早産を完全に予防することは難しいですが、以下を心がけることでリスクを減らすことができます。
- 十分な休養をとる(横になって安静を保つ)
- 過度な労働やストレスを避ける
- 規則正しい生活習慣
- 禁煙・禁酒
- 妊婦健診を欠かさず受ける
検査方法・治療法
- 内診・経膣超音波検査:子宮頸管の長さを測定
- 胎児モニタリング:子宮収縮や胎児心拍を確認
治療法は以下の通りです。
- 安静療法:自宅安静や入院管理
- 薬物療法:子宮収縮抑制剤(ウテメリンなど)
- 感染症治療:抗菌薬投与
- 子宮頸管縫縮術(妊娠中に子宮頸管(子宮の入り口)を糸で縫い縮める手術):子宮頸管無力症がある場合
まとめ・アドバイス
切迫早産は、早産を防ぐための重要なサインです。
「お腹の張りが規則的に続く」「出血がある」といった症状がある場合は、自己判断力せずに医療機関を受診してください。
名古屋市内には周産期医療に対応する病院も多く、母体と赤ちゃんの安全を守る体制が整っています。
無理をせず、体のサインを大切にして、安心できるマタニティライフを送りましょう。
監修者
武藤 奈月 先生
武藤クリニック





