子宮後屈──多くの女性にみられる子宮の形のバリエーション
どんな状態か
子宮後屈とは、子宮が後ろ側(背骨の方向)に傾いている状態を指します。
本来、子宮はやや前傾しているのが一般的ですが、
女性の2〜3人に1人は後屈しているといわれ、決して珍しいものではありません。
子宮後屈そのものは病気ではなく、症状がなければ治療は不要です。
主な原因
- 先天的な体質(生まれつき子宮が後屈している)
- 妊娠・出産による子宮位置の変化
- 子宮内膜症や子宮筋腫による癒着や圧迫
- 加齢による骨盤底筋のゆるみ
主な症状
多くの場合は無症状ですが、人によっては以下の症状が出ることもあります。
- 月経痛
- 腰痛
- 性交痛(体位によって痛みが出やすい)
- 不妊との関連が指摘されることもある
今できる対処法・予防法
症状が軽い場合は特に予防や治療の必要はありません。
- 骨盤底筋を鍛える体操で血流改善
- 生理痛には鎮痛薬の使用や温めで対処
- 性交痛がある場合は体位の工夫
子宮後屈そのものが不妊の直接的原因になることはまれですが、内膜症や筋腫など背景の病気がある場合は治療が必要です。
検査方法・治療法
- 経膣超音波検査:子宮の位置や形を確認
- MRI:癒着や筋腫の有無を詳しく評価
治療は基本的に不要ですが、強い症状がある場合は原因となる疾患の治療(内膜症や筋腫の治療)を行います。
不妊治療の際は、体外受精などの方法が検討されることもあります。
まとめ・アドバイス
子宮後屈は多くの女性にみられる正常のバリエーションであり、個性です。
ただし、月経痛や性交痛、不妊などの症状がある場合は、子宮内膜症や筋腫が隠れていることもあります。
名古屋市内の婦人科では、超音波検査で簡単に確認できますので、気になる症状がある方は相談してみましょう。
監修者
武藤 奈月 先生
武藤クリニック





