乳腺症──女性に多い良性の乳房トラブル
どんな症状か
乳腺症は、女性ホルモンの影響で乳腺に良性の変化が起き、乳房にしこりや痛み、不快感が出るものです。
乳がんと区別がつきにくいため不安を抱く方も多いですが、あくまで良性の病気であり、がんとは異なります。
主な症状
- 乳房の張りや痛み(特に月経前に強くなる)
- 乳房全体または一部にしこりを触れる
- 両側の乳房に出ることが多い
原因
乳腺症は、女性ホルモン(特にエストロゲンとプロゲステロン)のバランスが関係していると考えられています。
- 月経周期によるホルモン変動
- 更年期前後のホルモン変化
- ストレスや生活習慣によるホルモン分泌の乱れ
30〜40代の女性に多くみられますが、更年期世代でも起こることがあります。
今できる対処法・予防法
- 生活習慣の改善:十分な睡眠、バランスの良い食事
- ストレス対策:リラックス法や軽い運動を取り入れる
- カフェインを控える:コーヒー・紅茶・チョコレートが症状を悪化させる場合がある
- 下着の工夫:乳房を圧迫しないサイズの合ったブラジャーを選ぶ
受診の目安
次のような症状がある場合は乳腺外科や婦人科の受診をおすすめします。
- 月経に関係なく乳房のしこりや痛みが続く
- しこりが急に大きくなった
- 血の混じった乳頭分泌がある
これらは乳腺症以外の病気が隠れている可能性もあるため、検査で確認することが大切です。
検査方法・治療法
- 触診・マンモグラフィ・超音波検査でしこりの性状を確認
- 必要に応じて細胞診を行うこともある
治療は基本的に不要で、定期的な経過観察で十分です。
症状が強い場合には、ホルモンバランスを整える薬や鎮痛薬、漢方薬が使われることもあります。
まとめ・アドバイス
乳腺症は良性の乳房疾患で、多くの女性が経験する身近な病気です。
乳がんと区別がつきにくいため不安になりやすいですが、検査で正しく診断されれば安心できます。
名古屋市内には乳腺外来や婦人科を専門とする医療機関が数多くあります。
「しこりが気になる」「乳房の痛みが続く」と感じたら、早めに医師に相談してみましょう。
監修者
武藤 奈月 先生
武藤クリニック





