子宮復古不全──産後に子宮が元に戻らない状態
どんな症状か
子宮復古不全とは、出産後に子宮が正常な大きさに戻る過程が遅れたり、不十分な状態をいいます。
通常、子宮は出産直後には約1kgの大きさがありますが、6〜8週間ほどで妊娠前の約70g程度まで縮小します。
この過程が遅れると、出血が続いたり、感染症のリスクが高まることがあります。
主な原因
- 子宮収縮が不十分(分娩時の過伸展、双胎妊娠、巨大児など)
- 胎盤や卵膜の残留
- 子宮筋の疲労や損傷
- 帝王切開後
- 感染(子宮内感染)
- 母体の全身状態(貧血、栄養不良)
主な症状
- 産後の悪露が長引く、量が多い
- 子宮の戻りが遅く、お腹を触ると子宮底が高い位置にある
- 下腹部痛や発熱(感染を伴う場合)
- 出血が増える
今できる対処法・予防法
- 授乳を積極的に行う(子宮収縮を助けるホルモン、オキシトシン分泌が促される)
- 腹巻きなどお腹をあたためて血流を改善
- 栄養バランスを整え、体力回復をはかる
- 清潔を保ち、感染を予防する
- 過度な疲労やストレスを避ける
検査方法・治療法
- 診察・触診:子宮の大きさや位置を確認
- 超音波検査:胎盤や血液の残留を確認
治療法には以下があります。
- 子宮収縮薬(オキシトシン製剤)の投与
- 残留物がある場合は子宮内容除去術
- 感染がある場合は抗菌薬投与
- 貧血に対しては鉄剤投与や輸血
まとめ・アドバイス
子宮復古不全は放置すると感染や大出血を引き起こす危険があります。
「悪露が長引く」「出血量が多い」「発熱がある」といった症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
名古屋市内の産婦人科でも適切な検査・治療が受けられます。
産後の体調変化に不安を感じたら、自己判断せずに早めに相談することが母体の回復につながります。
監修者
武藤 奈月 先生
武藤クリニック





