BMI(痩せすぎ・太りすぎ)──体格指数から考える健康リスク
BMIとは?
BMI(Body Mass Index)は、身長と体重から計算される体格指数で、肥満ややせの程度を評価するために世界的に用いられています。
計算式: BMI = 体重(kg) ÷ {身長(m) × 身長(m)}
日本肥満学会の基準では:
- 18.5未満:低体重(痩せ)
- 18.5〜24.9:普通体重
- 25以上:肥満(太りすぎ)
痩せすぎのリスク
- 栄養不足、貧血
- 免疫力低下、感染症にかかりやすい
- 骨粗鬆症
- 月経不順、不妊
- 高齢期のフレイル(虚弱)
特に若い女性の痩せ志向は将来の健康に悪影響を及ぼします。
太りすぎのリスク
- 高血圧、糖尿病、脂質異常症
- 心筋梗塞や脳卒中など動脈硬化性疾患
- 睡眠時無呼吸症候群
- 膝や腰の関節症
- がんのリスク上昇
肥満は「生活習慣病の温床」といわれるほど、多くの病気の危険因子です。
今できる対処法
- 規則正しい食生活(3食+バランスの良い栄養)
- 適度な運動(ウォーキング、筋トレなど)
- 睡眠リズムを整える
- ストレスを溜め込まない
痩せすぎの場合は「しっかり食べる習慣を取り戻す」こと、太りすぎの場合は「無理なく食事と運動を改善する」ことが大切です。
受診の目安
- 急激な体重減少・増加がある
- BMIが18.5未満で体調不良がある
- BMIが25以上で生活習慣病を指摘された
- 生理不順、倦怠感、動悸、息切れなどの症状が出ている
まとめ・アドバイス
BMIは単なる「数字」ではなく、健康状態を映す指標です。 痩せすぎも太りすぎも、放置すれば将来の病気につながります。
名古屋市では健康診断や栄養相談の機会があり、早めの対応が可能です。 「体重が気になる」「健康が不安」と感じたら、まず自分のBMIを知り、必要に応じて専門家に相談してみましょう。
監修者
武藤 先生
武藤クリニック